コスモス苑月寒 スタッフブログ
全体研修を実施しました。
5月23日(月)、月寒コスモス苑にて札幌在宅クリニックそよ風
院長 吉崎秀夫様を講師にお招きし、「特別養護老人ホームコスモス苑
における終末期ケア」というテーマで全体研修を実施しました。
看取り介護について、全国老人福祉施設協議会では以下のように定義され
ています。
※『看取り』とは 近い将来、死が避けられないとされた人に対し、 身体的苦痛
や精神的苦痛を緩和・軽減するとともに、 人生の最期まで尊厳ある生活を支援
すること。
コスモス苑では過去4年間に、26名の方が施設内で逝去されました。今回の
研修では、人生の最期の局面を迎えている入居者様に、どういったケアや処置
が適切であるか、医学的な根拠も含め改めて学ぶことができました。
看取り介護は入居者様に対する適切なケアも勿論ですが、ご家族様にもその
方の終末期の状態を受け入れて頂けるように、職員からの丁寧な説明と配慮が
大切になってきます。
入居者様が安心してコスモス苑で最期を迎えて頂けるように、そして入居者様
とご家族様が人生最後の場所としてコスモス苑を選択して頂けるように、これから
も職員一同研鑽を積んでまいります。
月寒コスモス苑 生活相談員
本日はパンセレクトの日
コスモス苑では月に1度、昼食時にパンセレクトの日があります。
パンセレクトを始めることになったきっかけは入居者様の声でした。
「家に居た頃は一日に一回はパンを食べていたよ」「たまにはコッペ
パン食べたいな」等…。
噛む力や飲み込む機能の問題で、パンを食べることが出来ない方も
半数ほどいらっしゃいますが、食べることができる方にはとても喜んで頂い
ています。
これまで提供したパンはロールパン、あんぱん、クロワッサン、豆パン、ジャム
パン等で、特に人気だったのはあんぱんでした。
今回5月は少し季節感も取り入れ、よもぎあんぱんとレーズンパンを提供しました。
何日も前から献立表を見て楽しみに待っている方や、パンセレクトの日を『パンまつり』
と呼ぶ方もいらっしゃいます。
昼食時に食べている様子を見に行くと、おかずには手を付けずパンから食べている方
が多かった様に感じます。皆さん楽しみにされていたのかな、と嬉しくなりました。
パンを選ばれる入居者様は固定されてきましたが、今回は今までで一番多い25名の方
が、パンを選択されました。
「今度はどんなパンを食べたいですか?」と聞くと、男性の入居者様から「メロンパン」
との答えが返ってきました。メロンパンは子供や若い女性に人気があると個人的に思って
いたので、少し驚きました。同時に、パンの好み一つとっても、その方の個別性と嗜好が
伺えることに改めて気づくことができました。
今後も皆さんの希望を聞きながら、パンセレクトの日を設けていきます。ちなみに来月は
「サンドイッチ」を予定しています。
月寒コスモス苑 管理栄養士
2階フロア:出前行事を行いました。
本日は2階のフロア行事として、出前行事を行ないました。
まずは出前行事の説明をさせて頂きます。
普段のお食事も皆様に満足して頂ける様に努めてはおりますが、
普段のお食事とはまた違う、ご自分のお好きな物を注文して頂き、
召し上がり、楽しんで頂く行事です。
定期的に各フロアにて行っており、今回は2階での開催でした。
今回は海鮮丸さんの生寿司ランチセットを注文。
皆さまやはりお寿司がお好きな様子で、頼んだメニューを今か今か
と待ちわびていた方も。
いよいよ出前が届くと 「わー豪華だね」「綺麗」との声があがり・・。
しばし眺めて目の保養?をした後に、美味しくいただきました。
また、ビールを飲みながら(ノンアルコールですが・・)お寿司を楽し
まれていた方もいらっしゃいました。
食べ終わった後には 「もっと食べたい」「今度はもっと沢山頼まないと」
等とおっしゃられていた方もおり、少しもの足りない方もいらっしゃった様で
すが・・大変ご満足して頂けたと思います。
月寒コスモス苑 生活相談員
編集後記:
趣味は読書と自負している相談員が、最近・過去に読んで気に入った本を「私的な
読書感想文」としてご紹介します。今回は小説です。
『武士道ジェネレーション』 誉田哲也 著、 文藝春秋
誉田哲也さんの代表作である『武士道シリーズ』最新作。前作『武士道エイティーン』
から6年の歳月を経て発刊された、ファン待望の1冊です。
誉田哲也さんは『ストロベリーナイト』『ジウ』等の刑事小説も有名ですが、この『武士
道シリーズは』は笑って泣ける青春小説として、万人にお勧めできる良書だと思っています。
剣道女子を主役に据えた密度の濃い物語が、魅力的な登場人物達と軽快で巧みな文章、そし
て緊迫感のある試合展開と共に繰り広げられます。
個人的には前作『武士道エイティーン』の完成度に比べると、今作は若干物足りなさを感
じましたが、誰もが読みたかった主人公 磯山香の高校卒業後の物語がきちんと描かれている
ということに、著者の誉田哲也さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
アマゾンでのレビューでは賛否両論有りますが、個人的にはファンの方なら必読、未読の方
は第1作『武士道シックスティーン』からご一読する事をお勧めします。私は『武士道シリー
ズ』に出会ってもう5年になりますが、あの時の興奮は今も・・・(中略)
次回も誉田哲也さんの作品をご紹介する予定です。
5月11日:癒音(いおん)コスモスを実施しました。
5月11日(水)10:00より、4階サービスステーション前にて癒音コスモス:
音楽療法を実施しました。
5月に入って先月と曲目も変わり、当日は「茶摘み」「森の水車」「かあさんの
歌」「岸壁の母」「東京ラプソディー」「蘇州夜曲」「夕焼け小焼け」の順で、
5月8日「母の日」に因んだ曲を織り交ぜながら、皆さんで歌唱、演奏をしま
した。
音楽療法のプログラムでは、それぞれの曲目に「ねらい」が設定されて
います。例えば上の写真は「かあさんの歌」歌唱時のベル単音奏の場面で
すが、それぞれのグループで3色別のベルをお持ち頂き、ド・ファ・ソの
単音奏に取り組んで頂いています。
ADLの維持・向上、心身共の活性化を目標に、入居者様の潜在能力を
引き出すことが出来るような音楽療法を、今後も楽しみながら皆さまに
取り組んで頂きたいと思っています。
月寒コスモス苑 生活相談員
編集後記:
趣味は読書と自負している相談員が、最近・過去に読んで気に入った本を「私的な
読書感想文」としてご紹介します。今回は育児書です。
『子育てにとても大切な27のヒント-クレヨンしんちゃん親子学』 汐見 稔幸 著、
野原しんのすけ一家 著 双葉社
子をもつ親として私も何冊か育児書は読みましたが、「ためになり笑える」という内容で
特にお勧めの育児書です。
タイトル通り、国民的マンガ『クレヨンしんちゃん』を題材に、マンガの中の一コマを
紹介しながら、子育ての上での大切なポイントをわかりやすく説いています。
私は元々ギャグマンガとしての『クレヨンしんちゃん』が好きで、コミックスを読んでい
ても必ず1度は笑ってしまうのですが、その感覚で読んでも充分楽しめると思います。
そういう意味では、育児本としてだけでなく読み物としても充分面白いと感じており、
ある種のヒーリングブック感覚で、肩の力を抜きたい時に良く読み返しています。
もちろん育児本としての要点もしっかり紹介されています。その中でもEQ:心の知能
指数について考えさせられるマンガの一コマがあるのですが、そのページで私は毎回
泣いてしまいます。
お手軽な育児書として、また育児ストレスに悩んでいる時にもお勧めの1冊です。
興味のある方は、同著の第2弾である『のびのび子育て こんなお母さんなら大丈夫!
クレヨンしんちゃん親子学』 も、併せて読むことをお勧めします。
3階:外出行事がありました。
去る5月1日(日)、3階フロアで外出行事がありました。
当日は4名の入居者様が参加されました。コスモス苑から
大型のワゴン車で出発し、サイクリングロードで桜観賞をして、
八紘学園でお好きなものを飲食して頂くというコースでした。
当初の予定では目的地に着いたら車からお降り頂き、季節感
も楽しんで頂く予定でしたが・・・・・。
当日はあいにく肌寒い気候だった為、車の車窓から風景を楽し
んで頂く事となりました。それでも、車内で食べる八紘学園のツキ
サップソフトクリームもまた、格別だったと思います。
5月8日(日)も同様の企画を予定していますが、天気予報では午後から
雨マークが・・・。何とか晴れてくれることを祈るばかりです・・・。
ともあれ、これからの季節は外出に適している為、外出行事はこれから
も増えていく予定です。また随時、このブログでご報告していきます。
月寒コスモス苑 生活相談員
編集後記:
私事ですが、最近休日は自転車で遠出をするようにしています。遠出と言っても往復
10キロ位の距離ですが、小学2年生の息子と一緒に天気の良い休日は気の向くままに
自転車の旅を楽しんでいます。
普段の移動はどうしても車に頼りがちですが、自転車だと適度な運動にもなる上、全身
で季節感を感じることもでき、なかなか爽快な気分になります。
以前ご紹介した本『座らない!成果を出し続ける人の健康習慣』でも、健康維持の為の
運動の重要性が記されていましたが、楽しみながらできる運動としてのサイクリング、今後
も継続したいと思っています。くれぐれも交通安全には気をつけながら・・・・。
4月20日:癒音(いおん)コスモスを実施しました。
4月20日(水)10:00より、4階サービスステーション前にて癒音コスモス:
音楽療法を実施しました。
前回4月6日に引き続き「花」「北国の春」など、春らしく爽やかな歌と曲と
演奏が、フロア中に響き渡りました。
今回はセラピストの方が春に因んだ造花の花束を手にし、入居者様お一人
お一人に回りました。聴覚だけでなく、視覚からも春の息吹を感じて頂けたので
はないかと思います。
また、本日はセッション中に、4月お生まれの入居者の方々のお祝いをさせていた
だきました。4月お生まれの7名の方々に、お一人お一人にバースデーソングを演奏に
合わせて、参加して頂いたみなさんで歌唱しました。
次回は5月11日(水)10:00~を予定しております。ご家族の方もご自由に参加して頂け
ますので、ご関心のある方は是非お越し頂ければ幸いです。
月寒コスモス苑 生活相談員
編集後記
趣味は読書と自負している相談員が、最近・過去に読んだお気に入りの一冊を「私的な読書感想文」としてご紹介
します。今回ご紹介するのは小説です。
『サヴァイヴ』近藤文恵 著 新潮社
自転車のロードレースを主題にした小説で、シリーズものとして現在までに4作品発表されています。1作目の『サクリ
ファイス』は第5回本屋大賞第2位、大藪春彦賞を受賞しています。
『サヴァイヴ』はその3作品目で、シリーズ中唯一の短編集なのですが、個人的に4作品の中で一番おもしろいと思って
います。
全作品に共通しているのは、自転車のロードレースを主軸に様々な人間ドラマやミステリー要素が交錯する点ですが、
中でもこの『サヴァイヴ』はそれが一番色濃く表現されていると感じています。
単行本、文庫版の両方で出版されていますが、個人的には(文章はもちろん一緒ですが)単行本がお勧めです。表紙に用い
られている写真と、発売当時の単行本の帯に書かれている文章(個人的にこの帯に書かれている文章に、編集者の魂が込めら
れていると思っています)が、読み終えた時の感動をより昇華させてくれます。
誰が読んでも文句なしに面白くて泣ける、貴重な1冊だと思っています。文字だけでここまで人の心を震わせることができる
のかと、小説の素晴らしさと有り難みを読む度に再認識させてくれるので、元気を出したい時によく読み返しています。
1作目を知らなくても面白く読めると思いますが、1作目の世界観を知った上でこの『サヴァイヴ』を読むと、その感動は何倍
にも増幅されます。以上、今回のお勧めの1冊でした。
4月14日:全体研修を実施しました。
昨日4月14日、月寒コスモス苑にて全体研修を実施しました。
今回の研修テーマは今話題の「マイナンバー制度について」です。
「札幌市出前講座」の一環で、札幌市総務局 情報システム部シス
テム調整課課長 長沼秀直様にお越し頂き、マイナンバー制度の利点
や要点について、わかりやすくご教授頂きました。
マイナンバー通知カードは既に各世帯に届いているものの、施行前
から制度の運用に対しての批判も多く、まだまだ普及には時間がかかると
言われています。
しかし実際に市の職員の方からお話を聞くことで、マイナンバー制度その
ものを身近に感じることが出来ました。特に利点だなと個人的に感じたのは
「最寄りのコンビニで住民票の写しや印鑑登録証明書が取得できるようになる
」という点でした。今年の12月頃には運用開始予定とのお話でしたが、平日に
区役所に行かなくてもコンビニで手続きできるというのは、誰にとっても魅力
的だと思います。
但しこういったメリットを享受するには、個人番号カードの申請書を申請し、
本人確認の為に市町村窓口で個人番号カードを受取る必要があるので、そこに
敷居の高さを感じたのも事実です。
ともあれ、実際に話をきくことでマイナンバー制度への関心が増したのも事実
なので、後は取得に向けて行動を起こすのみ、と感じました。
今回は介護・福祉から少し離れたテーマの研修でしたが、見聞を深めるという
意味で、いつもの研修とは違う学びが得られたと思っています。
月寒コスモス苑 生活相談員
編集後記:
趣味は読書と自負している相談員が、最近・過去に読んだお気に入りの一冊を
「私的な読書感想文」としてご紹介します。今回ご紹介する本は以下の本です。
『座らない!成果を出し続ける人の健康習慣』トム・ラス・著 新潮社
ビジネスパーソン向けと紹介されている本ですが、日常生活でも非常に参考に
なる点が多く、健康志向がある方なら誰でも興味深く読めると思います。
例えば表題の「座らない」ということについて、過度に「座る」(目安は1日6時間以上
)という行為自体が心臓病やがんなどの罹患リスクを高め「座り続けるのは喫煙よりも体
に悪い」とまで書かれています。
その他様々な不健康な生活習慣に対して、具体的にどう行動すれば改善するかに
ついて、「運動」「食事」「睡眠」面での実践的な処方箋が紹介されています。
私もこの本を読むようになってから、まずは仕事中でも自宅にいる時も、あえて何
か用事を作り、立ち上がる(座らない)時間を増やすように心がけています。
一見無駄?な動作が増えたように思えますが、小まめに身体を動かすことから、少し
ずつ健康因子を増やしたいと思っています。また、季節の変わり目で体調を崩しやすい
この時期、春バテ対策としてもお勧めです。
尚、著者のトム・ラス氏はニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー番付の1位となった処女作
『心のなかの幸福のバケツ』でも、ポジティブシンキングの有用性をわかりやすく説いており、
こちらもお勧めの1冊です。
以上、お気に入りの1冊(2冊?)のご紹介でした。次回はお気に入りの小説をご紹介
したいと思っています。
音楽療法:癒音(いおん)コスモスのご案内
月寒コスモス苑では月2回、日本音楽療法学会認定音楽療法士の方3名を
お招きし、音楽療法:癒音コスモスを実施しております。
音楽療法とは「音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の
回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、
計画的に使用すること」と定義されています(日本音楽療法学会HPより)。
入居者様全体の約半数にあたる30名前後の方に、4階サービスステーション前にお集まり
頂き実施しております。ADLの維持・向上、心身共の活性化を目標に、入居者様には
様々な楽器にふれて頂き、演奏にあわせて歌うことで身体全体で音楽を楽しんで頂い
ています。
実施時間は毎回、午前10時から11時迄の約1時間です。季節が感じられる歌唱、
ベル演奏や合奏が、フロア全体に響き渡ります。因みに昨日4月6日(水)に実施した
際の曲目は「春が来た」「青い山脈」「月がとっても青いから」等、春の陽気を全身
で感じることができるラインナップでした。
以上、癒音(いおん)コスモスのご紹介でした。活動の様子は今後も定期的に
このブログでご紹介したいと思います。お楽しみに。
月寒コスモス苑 生活相談員
今日から新年度
4月1日を迎え、今日から新年度になりました。道内は先日から
暖かい日が続いており、改めて春の息吹を感じる今日この頃です。
本日も最高気温が11度と暖かかった為、入居者様も職員も春の
陽気に誘われて、午後から苑の敷地内をお散歩しました。
これから更に暖かくなれば、敷地内の花壇も色鮮やかになり(今は
まだ殺風景ですが・・・)、季節感に溢れた(?)風景をご紹介でき
ると思います。お楽しみに。
月寒コスモス苑 生活相談員
月寒コスモス苑 喫茶のご案内
コスモス苑では毎週月曜日と木曜日の午後から、4階のパーティールーム
にて喫茶を開催しています。地域ボランティアの方がマスターを務めて下さり、
美味しいお飲み物とケーキをご提供しています。
お出しするケーキは曜日替わりとなっており、どんなケーキが出てくるかは
その日のお楽しみ 。種類はレアチョコ、ベイクドチーズ、レア抹茶、マロン、
ティラミス、ピーチ・・・等々、合計10種類のラインナップとなっております。
因みに本日のケーキは、春らしいレアストロベリーケーキでした。可愛い色
合いとお味のケーキに、皆様ご満悦のご様子でした。
喫茶店はデイサービスの利用者様、各階の入居者様、どなたでもご利用できます。
また、入居者様で4階まで来ることが難しい場合、居室への「出前サービス」も実
しております。ご希望の方は、各フロアの職員にご遠慮なくお申し付け下さい。
月寒コスモス苑 生活相談員
編集後記:
私事ですが、先日小学1年生の息子がインフルエンザB型に罹患しました。今年の
1月に既にインフルエンザA型とおたふく風邪に罹患していたので、もう今年は大丈夫
だろうと思っていた矢先でした・・・。
因みにB型に罹患確定した当日、学校に連絡しようと思ったら、連絡網メールで「イン
フルエンザによる学級閉鎖」のお知らせが先に来ました。インフルエンザ、まだまだ恐
るべし・・・。幸い1週間程で学級閉鎖は終了しましたが・・・。
小学生の子供がいる別の職員からは「(子供が)小学生になってからインフルエンザ
に罹患しなかった年はないですよー」との話も聴きました。実体験だけに、非常に説
得力があります・・・。
とはいえ、小学校も春休みに入り、明日からはいよいよ新年度。インフル去れ、春よ来い。
« Older Entries Newer Entries »













