コスモス苑月寒 スタッフブログ
私的な読書感想文
『がんになった緩和ケア医が語る「残り2年」の生き方、考え方』
関本 剛 著、宝島社
本書は神戸市でがん患者の在宅ホスピスケアに取り組み、約1000人の
看取りに携わってきた医師のノンフィクションです。筆者は昨年4月に、
45歳の若さで逝去されました。
2020年に単行本が発刊され昨年文庫化されたのですが、その作品紹介文に
は「『運命』の受容と抵抗のノンフィクション」と綴られています。
それまで「看取る」側だった医師が末期がんの診断を下された時、その宣告
をどう「受容」し、そしてどう「抗う」のかが、克明に記されています。
文体も洗練されていて、当時の筆者自身の心情がとてもリアルに伝わり、
宣告を受けてからのご家族との関りの部分は、特に感銘を受けました。
筆者の生涯については昨年8月の神戸新聞のWEB版でも取り上げられて
おり、母であり同じ在宅クリニックの院長でもある関本雅子医師の「最期
は、医師として、親として、私を超えた」というインタビュー記事も非常
に印象的です。
YouTubeでは生前に撮った貴重なビデオメッセージも公開されていますが、
まずは本書を一読されることをお勧めします。必読の書です。
コスモス苑 介護課長
🌸ひな祭り🌸
今年は雪解けが早く、例年に比べ春の訪れが早い予感がします。
3月3日はひな祭りでしたね。
コスモス苑も各階自慢のひな人形を飾り、そして各階それぞれ
入居者様のお力を借り、甘い美味しいデザートを作りお祝いをしました!
ある階では職員が作る甘酒の香りがフロアに流れ、いつもと違う雰囲気から
入居者様の表情も柔らかに・・・。
各階それぞれ工夫を凝らしたデザートに、これまた皆さま表情も緩みます。
季節を感じて頂けるよう、また普段食欲がわかない方でも、視覚や嗅覚から
美味しさを感じて頂けるようにと、各階職員工夫を凝らし、今年度最後の
各階行事を無事に終えることができました。
来年度も皆様に楽しんで頂ける行事を企画させて頂きます。
コスモス苑生活相談員
私的な読書感想文
先日、始業前に当苑施設長から衝撃の一言が・・・。
「今度、村上春樹の新作が出るって知ってた?」え?ネットや
新聞にもそんな情報は・・・と、朝からの吉報に多少の興奮を
覚えながら光の速さでネットで検索すると「村上春樹、6年ぶり
の長編小説」の文字が!
喜びと共に、前作『騎士団長殺し』が刊行されてから6年経った
のか・・・と感慨にふけりながら、今回は個人的に筆者の作品で
一番好きな小説をご紹介します。
『国境の南、太陽の西』 村上春樹 著、講談社文庫
氏の作品の中では比較的マイナー(?)な作品かもしれませんが、
数ある作品の中ではファンタジー要素が少なく、日常の中で描かれ
る主人公の青春・青年時代から大人として家庭を持ち仕事で成功
するも様々な葛藤に向き合う過程が、ミステリアスな恋愛要素と多様
な人間関係を織り交ぜながら展開されます。
物語は比較的淡々と進みますが、物語としての完成度が非常に高く、
読んでいて飽きることなく最後まで楽しませてくれます。
個人的に隠れた名作と思っているので、氏のファンで未読の方は
ぜひご一読を!中編小説なので、サクッと読めます。そして来る
べき4月13日に備えましょう!
コスモス苑 介護課長
節分で厄払い!! 👹💦
2月3日は『節分』。
1年の厄を払い福を招く大切な日です。
しかしここはコロナ禍。
小声での「鬼は外っ!福は内っ!」にご協力いただきました。
しっかり力強く鬼へ豆を投げる方、はたまた鬼を気遣い豆を差し出される方など。
入居者様のご性格が垣間見える瞬間です。
豆まきを終えた後は、手作りデザートを召し上がっていただきました。
恵方巻をイメージしたものや、クリーム入りのプチどら焼きなど。
なかなかクオリティ高くないですか!?😲🥰
厄を払い、腹も満たされる1日となりました。
今月22日は生寿司の日もございます。
今年もまずは入居者様の胃袋から掴んでいけたらと思っております。
介護総主任
💛ワクワク餅つき新年会💛3階
皆さま、明けましておめでとうございます🎍から早1か月が過ぎましたね・・・(笑)
改めまして、本年もよろしくお願い申し上げます✨
皆さま、お正月はどのように過ごされましたか?
初詣は行きましたか?
お餅は食べましたか?
おせちは食べましたか?
私は、そのどれもせずにお正月が過ぎ去りました・・・(;^^)
静岡出身の私は、おせちと言えば錦玉子🥚
これが甘くてとっても美味しいので、お正月でしか手に入らない錦玉子を食べるだけで
もう一年頑張れるのですが・・・なんと今年はスーパーで出会えなかったのです。
そこでもう心が折れてしまったので、私の中のお正月はなんとも味気なく過ぎ去りました・・・(´;ω;`)
しかし、そんな私にも楽しみは待っていたのです!
それが1月26日に行なった新年会です✨
お餅は普段お正月でもあまり食べない職員がちらほらといて、私もその中の一人なのですが・・・
みんなで力を合わせてぺったんぺったん
今年こそ疫病退散!と願いを込めたつきたてほやほやの柔らかいお餅はなんとも愛らしく、
少し味見しましたが、とても美味でした❤
施設長も主任も気合を入れてつき始めましたが
ご入居者の皆様のお元気な「よっこらどっこーい!」
「いいねー!もっと腰入れて!」の声援や
腕まくりして一生懸命力強くつく姿には
何か勇気や希望のようなものをもらえた気持ちがしました。
笑いのセンスやユーモアがあるご入居者の皆さまのおかげで一同大笑い😊
今年一年の明るい未来が見えた気がして嬉しく思いました✨
ご入居者の皆様には安全面を最大限考慮し、事前に栄養室全面協力のもとご用意した
特殊な柔らかいお餅の入った愛情たっぷりのお汁粉で
お腹も心も温めていただきました。
「大、大、大満足よ(#^^#)」「ずっとお餅食べたかったの」「柔らかくて美味しいねえ」
と喜んでいただけて、「本当にこちらこそそんなに喜んでいただけてありがとうございました」
と思った職員でした・・・
おわり🍊
3階介護職員
大晦日の一部もご紹介!!!
札幌時計台
ブログの更新は施設長、介護課3名で順にアップさせて頂いております。
毎回順番が回ってくると、「さて何を皆様へ・・」と考え込んでしまうのが実情です(笑)
さて今回は何を皆様へ発信しようか・・・
先日、所用から久しぶりに札幌の街中へ出かけることがありました。
時計台の前を通りがかり、ふと小学生の時に写生会にて時計台へ行ったことを思い出しました。
生まれも育ちも札幌ですが、今まで時計台を外からは眺めていましたが、中に入ったことはなく、
時間もあったため初めて時計台の中へ。
来館時が丁度12時近くとの事で、12時の鐘が鳴る前に時計台の歴史などについてボランティアの方より
お話を伺い、12時の鐘を時計台の館内で。
皆様ご存じと思いますが、時計台の正式名称は「旧札幌農学校演武場」
1878年に建設されたとの事。建設当初は時計塔はありませんでしたが、近隣住民に時刻を知らせる物が
なく、1881年に塔時計を付けて札幌の標準時刻を住民に知らせる重要な役割を果たしていたそうです。
1903年に農学校が現在の北海道大学の場所へ移転となり、演武場を札幌区が借り受け、1906年札幌区が
時計台を買い上げたと共に、道路整備のため100m程南に移動しました。
1970年に国の重要文化財に指定。
時計台の時計機械は鳩時計と同様の振り子時計で、動力には重りを使い、原形のまま正確に動き続けている
日本で最古の塔時計との事です。
時計機械はアメリカのボストン市ハワード社製。平成21年「機械遺産」に認定され、重りは小石を木箱に
詰めたもの。その小石は豊平川の小石だそうです。重りを鉄にすると錆びてしまい正確な時刻を刻むことが
出来ないため、石を使用したそうですよ。
現在も週2回重りの巻き上げを人の手で行なわれているそうです。
長年札幌市民でありながら、そのようなことは全く知らず・・・
旅行に行き、その地域の事を知ることも良いですが、自身が住んでいる歴史を知ることも大切だあと
感じた1日となりました。
コスモス苑 生活相談員
私的な読書感想文
趣味は読書と自負する介護課長が、お勧めの一冊をご紹介する
「私的な読書感想文」、今回は名著『スマホ脳』に以上に有益性
の高い一冊のご紹介です。
『運動脳』 アンデシュ・ハンセン・著 三舩由美子・訳 サンマーク出版
有酸素運動が人間の脳にもたらす効用については、2009年に刊行された
名著『脳を鍛えるには運動しかない!』が有名ですが、本書はよりシンプル
にわかりやすく(文字も小さすぎず、行間も広い)、運動が脳にもたらす効用
を説いています。
私事ですが、昨年12月下旬に妻がコロナ陽性になり、濃厚接触者として年末まで
自宅待機を強いられました。自宅待機中は基本的に外出を控えるため、恐ろしい
運動不足に陥ります。特に私は徒歩通勤が毎日の大事な運動習慣なので、それが
数日間できないことによる(脳への)ストレスはかなりのものでした。自宅に
エアロバイクがあるので隙間時間で漕ぐのですが、やはり徒歩通勤には敵いま
せん・・・。
本書では運動と「うつ」の関係性にも触れていますが、特に有酸素運動は脳に
とって有益だとされています。運動によって免疫力を上げて、病気を予防する。
まだまだコロナ禍が続きますが、2023年も抗っていきたいと強く思います。
コスモス苑 介護課長
開設20周年と40床増築のこと
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
ブログでも再三書いて参りましたが、コスモス苑は今年の10月で開設20周年を迎えることとなりました。
これも入居者様、ご家族、地域の皆さまのご理解ご協力があっての賜物と心から感謝しています。
またその周年に花を添えるような嬉しい報告があります。
かねてより希望していましたコスモス苑増築が札幌市より認可され、
定員100名の施設になることが決定いたしました。
今年の夏前に着工し来年の春、運営開始となる予定です。
現在の設計では、正面玄関庇の上に2階3階と増やし40床の居室を作る予定です。
いまコスモス苑に入居希望で待機していただいている方に、
一刻も早く入居していただくよう工事を急ぐつもりでおります。
苑庭での工事になるため、工事車両の出入りや機械音など、
皆さまに一時ご迷惑をおかけすることもあろうかと思います。
ご理解をお願いいたします。
詳しい工期の日程や駐車の仕方などについては改めてご案内いたします。
春前には詳細が決定しますので、今しばらくお待ちください。
いずれにしても今年は、コスモス苑、彩世会の新しい歩みの始まりの年となります。
今後ともよろしくお願いいたします。
コスモス苑 施設長
クリスマス会&年末のご挨拶
12月21日~23日にかけて、特養各フロアでのクリスマス会を実施しました。
クリスマス感たっぷりの装飾の中、ハンドベルや影絵、スライドショーなどの余興で楽しんでいただきました。
クリスマスの食事は職員お手製です。
エビピラフにチキン、はたまたいなり寿司などを召し上がっていただきました。
そしてデザートには手作りのケーキも!
チキンを片手に、きれいに召し上がって下さる入居者様も多く、「こんなに食べて下さると嬉しいね」と職員で感動しておりました✨
プレゼントを渡しにサンタクロースも登場!
各フロア無事プレゼントもお渡しすることが出来ました。
これで年内大きな行事は終了となりました。
そして年内最後のブログ更新となります。
ご家族の皆様
感染対策において面会が行なえない期間が多くある中、ご理解ご協力をいただきありがとうございました。大きな感染拡大もなく、職員一同まずは安心している所でございます。
来年も変わらぬご愛顧のほど宜しくお願い致します。
冬至
札幌もすっかりと冬景色となりました。
札幌の初雪は11月16日でしたが、今年は平年よりも15日遅い観測となったそうです。
今のところ除雪に追われることなく過ごすことができていますが、北海道の朱鞠内
では今日時点で積雪136㎝との事。
さて今年の冬は昨年の様なドカ雪の年になるのでしょうか?
そして今年も残すところあと半月・・・。
師走はクリスマスに大晦日、そして大掃除と皆様も日々慌ただしい毎日のことと思います。
先日そんな中、家族がぽつりと「今年の冬至はいつだっけ?」と。
「冬至」すっかりと忘れていました・・・
1年で最も昼の時間が短くなる日ですね。
皆さん、なぜ冬至になぜかぼちゃを食べるのでしょうか?
かぼちゃは皆様ご存じの夏野菜ですね。
かぼちゃは熱帯モンスーン気候に属する南国カンボジアを経て日本に渡ってきた
野菜だそうです。
昔は冷凍技術が無かったため、常温でも比較的長く保存が可能な食材だったため、
冬に食べられる事が多い野菜のひとつでした。
また栄養価も高く、「風邪予防」に効果的との事で冬至にかぼちゃを食べる
ことに結びついたと考えられているようです。
今年の冬至は12月22日
古き良き日本の風習
徐々に忘れられつつありますが、我が家も今年は当日にかぼちゃのいとこ煮が
食卓にのる予定です。
コスモス苑 生活相談員
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