消防訓練を実施しました🔥🚒
本日コスモス苑1階駐車場ピロティで、消防訓練の一環として消火訓練を実施しました。防災コンサルタントの方から、消火器の使用方法と火災発生時の対応について、初期消火の目的と消火器の具体的な使い方等を解説して頂きました。
1. 初期消火の目的
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避難時間の確保: 消火活動の主な目的は、火を完全に消し止めることではなく、火災の拡大を遅らせ、全員が安全に避難する時間を稼ぐことです。
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火災の周知: 火災が発生したことを周囲に知らせ、避難を促すことが重要です。
2. 日頃からの備え
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消火器の位置確認: 普段から職場や建物のどこに消火器が設置されているかを意識しておくことが大切です。避難経路の図面にも消火器の位置は記載されています。
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五感を使った状況確認: 火災報知器が作動した際には、放送で火災発生階が案内されます。現場に向かう際は、耳で音を聞き、鼻で焦げ臭い匂いを嗅ぎ、目で煙や炎を確認するなど、五感を使って状況を把握することが重要です。
3. 消火器の使用方法と注意点
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出口を背にする: 消火活動を行う際は、常に自分の逃げ道(出口)を背にして行ってください。粉末消火器を使用すると、視界が悪くなることがあります。逃げ道を確保することで、閉じ込められるリスクを防げます。
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適切な距離を保つ: 火元に近づきすぎず、3〜5メートルほどの距離から放水します。それ以上近づくと熱で危険なため、無理はしないでください。
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放水の時間: 一般的な消火器の薬剤噴射時間は約15秒です。10秒ほど使っても火が消えない場合は、無理に消そうとせず、避難を最優先にしてください。
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消火のポイント:
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ピンを抜いてからレバーを握る。レバーは下側を持つと固定され、力が加わらないため、上側のレバーを握ります。
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炎の根元を狙う。消火器の粉が舞い上がって視界が悪くなるのを防ぐため、床を掃くように下の方から放水します。
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避難の優先: 火が天井に燃え移るなど、火災が拡大している場合は消火器では消火できません。その場合はすぐに避難を開始し、他の人を誘導してください。
4. 避難時の注意点
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エレベーターは使用しない: 火災時は、エレベーターシャフトに煙が侵入して停止する恐れがあるため、絶対に使用せず、階段や渡り廊下を使って避難してください。
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ドアを閉める: 火災が起きた部屋のドアを閉めることで、炎の燃え広がる時間を稼ぐことができます。
今回の説明では消火器は火災を完全に消すためのものではなく「避難する時間を稼ぐための道具」であることが強調されていました。皆さんも参考にして頂ければと思います。